2026.07.27お役立ち情報
フィリピン留学前にワクチン接種は必要?|かかりやすい病気・けがと予防対策

掲載日:2026/07/27
フィリピン留学前にワクチン接種は必要?|かかりやすい病気・けがと予防対策
フィリピン留学を検討している方の中には、「ワクチン接種は必要なの?」「現地ではどんな病気に気を付ければいいの?」と不安を感じる方も多いでしょう。
結論からお伝えすると、現在、フィリピンへ留学する際に一般的な留学生を対象とした必須の予防接種はありません。また、多くの語学学校でもワクチン接種を入学条件としていません。
一方で、日本とは異なる気候や衛生環境で生活するため、事前に知っておきたい感染症や注意すべき病気があります。この記事では、フィリピン留学中にかかりやすい病気やその予防方法について分かりやすくご紹介します。
フィリピン留学前のワクチン接種は必要?
現在、フィリピンへ入国する際に、一般的な留学生を対象として義務付けられている予防接種はありません。新型コロナウイルスワクチンについても、現在は接種が入国条件となっておらず、多くの留学生は追加接種をせずに渡航しています。
また、セブ島をはじめとする語学学校でも、ワクチン接種証明書の提出を求められるケースは一般的ではありません。そのため、予防接種については本人の判断や医師との相談のうえで決めることになります。
ワクチン接種よりも大切なこと
フィリピンでは日本とは異なる感染症が存在するため、現地での生活習慣や衛生管理が非常に重要です。
手洗いやうがい、虫よけ対策、十分な睡眠、そして海外旅行保険への加入など、基本的な対策を行うことで、多くのリスクを軽減できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入国時の予防接種 | 原則不要 |
| 学校への提出書類 | 一般的には不要 |
| コロナワクチン | 現在は入国条件ではない |
| 海外旅行保険 | 加入必須 |
フィリピン留学でかかりやすい病気・けが
フィリピン留学中は、日本ではあまり見られない感染症や、暑い気候ならではの体調不良が起こることがあります。ここでは、留学生が知っておきたい代表的な病気をご紹介します。
① 食中毒
フィリピン留学中に最も多く見られる体調不良の一つが食中毒です。細菌やウイルスに汚染された飲食物が原因となることが多く、嘔吐、下痢、腹痛、発熱、倦怠感などの症状が現れます。
人から直接感染することは基本的にありませんが、吐しゃ物や排泄物を介して感染が広がる場合もあるため、衛生管理が重要です。
- ミネラルウォーターを飲む。
- 十分に加熱された料理を選ぶ。
- 生ものはできるだけ避ける。
- 食事前は手洗いを徹底する。
② デング熱
デング熱は、デングウイルスを持つ蚊に刺されることで感染する病気です。突然の高熱や頭痛、関節痛、発疹などの症状が現れ、潜伏期間は一般的に4〜7日程度とされています。
フィリピンでは毎年感染が報告されているため、留学中も蚊に刺されないよう十分注意することが大切です。
- 長袖・長ズボンを着用する。
- 虫よけスプレーをこまめに使用する。
- 蚊が多い場所では肌の露出を控える。
③ 狂犬病
フィリピンでは現在も狂犬病の発生が報告されています。発症すると極めて致死率が高い病気であり、犬だけでなく猫やコウモリなどの哺乳類から感染する可能性があります。
野良犬や野良猫を見かけても安易に近づかず、万が一噛まれたり引っかかれたりした場合は、すぐに傷口を流水と石けんで十分洗い、速やかに医療機関を受診してください。
- 野良犬や野良猫には近づかない。
- 動物に触れる際は十分注意する。
- 噛まれた場合は速やかに医療機関を受診する。
④ マラリア
マラリアは、マラリア原虫を保有するハマダラカに刺されることで感染する病気です。感染すると高熱や頭痛、関節痛、寒気などの症状が現れ、潜伏期間は一般的に1~4週間程度とされています。
セブ島やマニラ首都圏では通常、感染リスクは低いとされています。一方で、パラワン島南部やミンダナオ島の一部など、地域によっては感染が報告されています。語学学校のアクティビティ以外で地方へ旅行する予定がある場合は、渡航先の感染状況を事前に確認しましょう。
- 長袖・長ズボンを着用する。
- 虫よけスプレーをこまめに使用する。
- 流行地域へ渡航する場合は医療機関で予防薬について相談する。
⑤ ジカウイルス感染症(ジカ熱)
ジカウイルス感染症は、デング熱と同様に蚊を介して感染する病気です。発熱や発疹、関節痛、結膜炎などが見られることがありますが、症状は比較的軽い場合が多いとされています。
一方で、妊娠中に感染した場合は胎児へ影響を及ぼす可能性があることが知られています。そのため、妊娠中または妊娠を予定している方は、渡航前に医療機関へ相談することをおすすめします。
- 虫よけスプレーを毎日使用する。
- 長袖・長ズボンを着用する。
- 蚊の多い場所では肌の露出を控える。
⑥ 麻疹(はしか)
麻疹は非常に感染力が強いウイルス感染症です。フィリピンではワクチン接種率の地域差などから流行がみられることがあり、日本からの渡航者も注意が必要です。
日本の定期接種では2回のワクチン接種が推奨されています。接種歴が分からない方や2回接種が完了していない方は、渡航前に医療機関へ相談すると安心です。
- 麻疹ワクチンの接種歴を確認する。
- 必要に応じて追加接種を検討する。
⑦ A型肝炎
A型肝炎は、ウイルスに汚染された水や食品を口にすることで感染します。十分に加熱されていない魚介類や衛生状態が十分でない飲食物が感染源となることがあります。
主な症状は、発熱、全身の倦怠感、食欲不振、吐き気などです。留学期間が長い方や地方へ滞在する予定がある方は、医療機関でワクチンについて相談することも選択肢の一つです。
- 生水を飲まない。
- 十分に加熱された料理を選ぶ。
- 必要に応じて予防接種を検討する。
⑧ 結核
世界保健機関(WHO)はフィリピンを結核の高まん延国の一つとしています。また、多剤耐性結核(MDR-TB)の患者も報告されています。
結核菌に感染しても、多くの人はすぐに発症するわけではありません。しかし、睡眠不足や疲労、栄養不足などによって免疫力が低下すると発症する可能性があります。
咳や痰、微熱、体重減少など風邪に似た症状が長く続く場合は、自己判断せず医療機関を受診することが大切です。
- 十分な睡眠をとる。
- 栄養バランスの良い食事を心掛ける。
- 体調不良が続く場合は早めに医療機関を受診する。
⑨ ポリオ(急性灰白髄炎)
ポリオは、ポリオウイルスによって引き起こされる感染症です。感染しても多くの人は症状が現れませんが、一部では手足の麻痺など重い症状を引き起こすことがあります。
フィリピンでは2019年に国内でポリオ患者が確認されました。現在は大規模な流行は確認されていませんが、定期接種歴が不明な方や接種が完了していない方は、渡航前に医療機関へ相談すると安心です。
- ポリオワクチンの接種歴を確認する。
- 必要に応じて追加接種を検討する。
- 手洗いなど基本的な衛生管理を徹底する。
⑩ HIV・エイズ・性感染症
フィリピンではHIVを含む性感染症の感染が報告されています。留学生活ではさまざまな国の人と交流する機会がありますが、感染症に対する正しい知識を持ち、節度ある行動を心掛けることが大切です。
HIVは日常生活で感染することはありませんが、性的接触や血液を介して感染する可能性があります。不安なことがあれば、医療機関へ相談しましょう。
ワクチン接種を検討したほうがよい方
フィリピン留学では予防接種は原則として義務ではありません。しかし、滞在期間や渡航地域、健康状態によっては、医療機関で相談したうえで接種を検討すると安心です。
| 対象 | 理由 |
|---|---|
| 長期留学を予定している方 | 感染症に接する機会が増えるため。 |
| 地方都市へ旅行する予定がある方 | 地域によって感染症リスクが異なるため。 |
| 妊娠中・妊娠予定の方 | ジカウイルスなどへの注意が必要なため。 |
| 持病がある方 | 体調や免疫状態に応じた判断が必要なため。 |
| 定期接種歴が分からない方 | 必要に応じて追加接種を検討できるため。 |
フィリピン留学で病気を防ぐためのポイント
ワクチンだけではすべての感染症を防ぐことはできません。日頃の生活習慣を意識することで、多くの病気を予防できます。
| 予防方法 | ポイント |
|---|---|
| 手洗い・うがい | 感染症予防の基本です。 |
| 生水を飲まない | ミネラルウォーターを利用しましょう。 |
| 虫よけ対策 | デング熱やジカ熱などの予防になります。 |
| 十分な睡眠 | 免疫力の維持につながります。 |
| 海外旅行保険へ加入 | 万が一の病気やけがに備えられます。 |
まとめ
フィリピン留学では、一般的な留学生を対象とした必須の予防接種はありません。また、語学学校でもワクチン接種を求められるケースは多くありません。
しかし、日本とは異なる感染症が存在するため、食中毒や蚊が媒介する病気、衛生環境の違いなどについて事前に知っておくことが大切です。
手洗いや虫よけ対策、十分な睡眠、海外旅行保険への加入など、基本的な対策を行えば、多くのリスクは軽減できます。安心してフィリピン留学を楽しむためにも、正しい知識を身につけて準備を進めましょう。
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