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入国に必須の予防接種はないですが、外務省や医療機関からはフィリピンでの感染症や病気の情報は出ています。
現時点（2024/6月）でコロナワクチンも必須ではなく、事前に予防接種する方はあまり居ません。
※海外保険は必須です。

今回はフィリピンでかかりやすい病気と怪我についてご紹介いたします。
セブ島留学時にフィリピン政府や現地学校からワクチンは求められておりませんので、各自の判断で必要に応じて接種となります。

最もよく見られる疾患で、嘔吐・下知・腹痛・発熱・倦怠感などの症状があります。
主に細菌やウイルスに汚染された飲食物を食べることにより発症します。
人から人へ直接移ることはありませんが、吐物や排泄物を介して感染することがあります。

デングウイルスを有する蚊に刺されることで感染します。
突然の高熱・頭痛・関節痛・発疹が主な症状で、潜伏期間は4～7日間です。
年間およそ10～20万人の感染者が報告されており、地方都市を中心に流行します。
肌の露出を避け、虫除けスプレーをこまめに使用するなど、蚊に刺されないように予防対策をしましょう。

フィリピンでは毎年多くの人が狂犬病で亡くなっています。
発症後の死亡率はほぼ100％です。ウイルスは犬だけでなく、野生動物（コウモリやネズミ、キツネ、アライグマ等）も有するため、動物に噛まれた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

マラリア原虫を有する蚊に刺されることで感染します。潜伏期間はおよそ2週間程度で、主な症状はデング熱と同様に高熱や頭痛・関節痛です。マニラ首都圏やセブ島での流行は認められていませんが、特定の地域では感染が確認されていますので、旅行前に流行の有無を確認されることをおすすめします。
予防策は、露出を控え、虫よけスプレーを利用する等の蚊に刺されないようにするほか、抗マラリア薬を予防的に服用する方法があります。

ジカウイルス感染症は2016年以降、中南米や東南アジアで流行しており、フィリピン国内でも報告されています。
デング熱と同様に蚊に刺されることによって感染します。
症状は比較的軽いことがほとんどですが、妊婦が感染すると先天奇形などの原因となることが知られており、蚊に刺されないように注意が必要です。

ワクチンで予防が可能ですが、フィリピンでは接種率が低いため流行することがあります。
ワクチン2回接種（1歳時および学童期以降）を完了していない方は、ワクチンの追加接種をおすすめいたします。

感染者から排泄される糞便で汚染された飲食物（野菜・水・魚貝類等）を食すことによって感染します。
発熱・全身倦怠感・食欲不振が主な症状です。渡航前の予防接種をおすすめします。

結核は、結核菌に感染することによって発症しますが、仮に感染したとしても、ほとんどの人は免疫によって発病しません。体力や免疫力が低下した場合に、結核菌が再び活動を始めて発病します。

世界保健機関（WHO）はフィリピンを「結核高まん延国」に指定しており、薬の効きにくい多剤耐性結核（MDR-TB）も多く認められています。

咳、痰、発熱、呼吸困難等、風邪のような症状が多く、貧困層では充分な治療が行われていないことが多いため、注意が必要です。

ポリオはポリオウイルスによって、急性の麻痺が起こる病気です。

感染しても90%から95%の人は症状が現れずに、知らない間に免疫ができます。しかし、感染してから3日から35日後に、発熱、頭痛、のどの痛み、吐き気、嘔吐などのかぜに似た症状が現れることがあります。

ワクチンで予防が可能ですが、当地では接種率が低く、2019年に新たな国内患者の発生が確認されました。渡航前の追加接種をおすすめします。

HIV感染を含む性感染症が流行しています。節度ある行動をしましょう。

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